厳しいだけじゃダメ!人の心を解きほぐす対話のコツ
「先生って、すごく話しやすい」
「先生のクラスって居心地いい」
「ずっと先生のクラスで勉強したい!」(いや、それは責任が重い・・)
教師という仕事をしていると、なぜか子どもたちにそう言われます。
「それは先生が優しいからですよ」
他の先生に聞いたとき、こう返ってきました。
大人になってから、私は怒ることをしなくなりました。
あまり怒りに任せていると疲れることを知ったからです。
そのきっかけをくださったのが浅見帆帆子さん。
いいことも悪いことも、全てに起こる事象を、いい方向に捉えなさいという考えの実践によって、私の心はあまり一喜一憂しなくなりました。
その雰囲気が、周りからすると感じられるのでしょうか。
子どもたちは気軽に私に声をかけてきます。
ただ、教師をしていて本当にそれでいいのか。という葛藤もあります。
正直授業をしていても、気の緩みか舐められてしまうこともしばしば。
今日は大丈夫だろうか、そんな恐怖を常に感じていますので、無意識はストレスフルです。
厳しさも持ち合わせなければなりませんが、私にはどうしても難しいのです。
過去の苦い経験、嫌われてしまう怖さ、怒鳴られないと動けないなんて情けないじゃないか、と思う気持ち。
結局、私自身怒ること自体がバカバカしいので、面倒くさくなっているのかもしれません。
そう思うと、教師って大変だな、と思う訳です。
スクールカウンセラーさんにも「あなたは話しやすい」と言われました。
まあ私は単に、来る者拒まずの姿勢ですし、話を聞くのが好きなだけ。
それが子どもたちからしても安心感を感じるようです。
「心の拠り所」なのかもしれません。
確かに担任の先生を含め、基本的に先生方は厳しいです。
授業の空気もピリッとしています。
それに比べ私は自分から見ても先生とは言い難い、ぶっちゃけはっちゃけなので、子どもたちからすると「変な」先生。
で、思うのですが、私は、職場においても、学校においても、どこかにこうした人の存在って必要なんじゃないかなと思います。
厳しくするのはもちろん大事。
でも締め付けすぎるのもどうかと思うんです。
どこかで悩みとか思っていることとか、どんなことでも聞いてもらえる存在。
そう考えると、カウンセラーさんはまさにそうと言えますね。
ちなみに私はカウンセラーではありませんが、子どもにはこれを実践しています。
「そうなんだ」
「大変だねー」
「うんうん」
と聞き、場合によっては最後に
「で、どうする?」と返す。
それだけ。
すると大体なんでもない!と言って元気に戻っていきます。
何も解決策も出さず、ただ聞いて共感する。
これ、実はセルフ・カウンセリングの手法みたいです。
答えは出そうと思えば出せます。
でもそれでは人に言われたことを真似るだけなので、自分の解決法にはなりません。
「こうしたら?」という助言はしますが、答えは出しません。
そこで考えてもらい、答えを導き出すことが、本当の解決法になりますから。
いかがですか?
答えは出さない。ただ話を聞くだけ。共感するだけ。
それだけで、実は人の抱える悩みの半分以上は解決するらしいですよ。
ぜひ参考にしてみてください。