【愛着障害】5.封じた闇を解放せよ!
ここから愛着障害の克服を突き詰めていきます。
一つ目は子どもの頃に負った心の傷の修復です。
といっても結構これが難しいです。
なぜなら、これまでの経緯から「私が悪いんだ」とか「どうせ無理だから」といった諦めによって心の奥深くに閉じこめてしまっているから。
さらに封印した時の多くが子どもの頃なので、なぜそうなったのかうまく表現できない、言語化できないといった問題も潜んでいます。
そのため、じゃあその頃のことを話してごらん、と言ってみても言葉にならなかったり、人によっては頭が痛くなったり気分が悪くなったりするので、余計に奥へ奥へと追いやってしまうのです。
愛着障害を持っていると、とりあえず表面上の対人関係は築けても、些細な言葉によって奥に潜む愛着障害が活性化しやすく、オドオドしたり不安を感じたりすることもあれば、逆に否定したり感情と逆の態度を見せたりと、極端な行動が生じてくるのです。
ではどうするか。
なぜそのような心理状況になったのかを思い出し、当時感じていた、思っていたあなたのその気持ちを率直に吐露するのです。
聞き手はカウンセラーやセラピストといった専門家にお願いしてもいいですし、友人や恋人、配偶者などあなたのことを受け入れてくれる人でもいいです。
深い話ですからそれはちょっと・・と思うのでしたら紙に書くだけでも効果はあります。
たとえば私の一部分ですが
いつも私は母親から見放されていた。
褒められた記憶がない。
いつも怒られていた。
認めてもらえなかった。
なんで私のことを見てくれないの・・
もう一つ
家族の誰かが病気になると攻撃的になる。
そんな自分は人間としておかしい。
それに他人の痛みが分からないときもある。
人と違うことが多すぎる。
なぜなのか・・どうしてなのか・・
→それは結局愛着関係が希薄だから。
→子どもの頃に話を聞いてもらえなかったから。
→聞いていたとしても流されて全く真剣さがなかったから。
→もっと私を受け入れて欲しかった!
→もっと親と関わり合いたかった!
と、自然に当時の自分が思っていた心の声や葛藤が爆発するようになります。
そうしたら、その思いを優しく抱きしめてあげてください。
苦しんでいた自分を受け入れてください。
この感情の爆発と発散が、解決になります。
本を読んで実践してみたら、とにかく涙が止まらなかったですね・・
胸の中から苦しさや悔しさが溢れかえって、何かを殴りたくなったり暴れたくなりました。
でも面白いもので、こうした感情の爆発が収まると穏やかになって何かに包まれている感覚になるのです。
それはとても温かくて、全身の力が抜けるような・・
これが高津さんの「許す」や心理学の「欲求不満の解消」であり、愛着の修復だと分かったのです。
マンガにもありますが、このように他者に話すことで客観的に捉え、受け入れることで修復が図られます。
同時に自分という存在も認められるのです。
余談ですが先に挙げた私の苦しみは、この本を読んで全部障害から来るものと分かり、捉え方が180度変わりました。
ちなみに実践していると人によっては体調が悪くなることもあります。
私もその後ちょっと体がだるくなりました。
これは好転反応といって、今までと真逆の行動をすることによって体がびっくりするからで、悪いことではありません。
繰り返していくと徐々に体は慣れてきます。
まとめると
封じた心の闇を解放することは、自分らしく生きる第一歩
と考えました。
ある程度客観的に捉えられていたはずの私でさえ、感情が抑え切れませんでしたから、人によっては思い出すことで怒りや恨みが爆発するかもしれません。
それでいいのです。
むしろ鬱々と閉じ込めて一切向き合わない方が毒だと思います。
とにかく閉じこめていた闇を解放すること。
これが大事なのです。
あなたの中にあるモヤモヤや不安、苦しみを、ぜひ打ち明けてください。
そんな小さな行動によって、愛着障害は自ずと克服できるようになるのです。