【愛着障害】8.人と違うことを責めなくていい!あなたはあなた!
とにかく私の性格は子どもの頃から人と違いまくっていました。
女子なのに、男子がやることが大好き。
というより女子が好きな物は毛嫌いしてしまいます。
ファンシーなもの、かわいいもの、アイドルや女優俳優・・
全く興味が湧いてこないのです。
逆に野球にゲーム、電車といった男子向けのものが大好きです。
昔は価値観の固執が今よりも強く、女子は女子らしく、男子は男子らしくの考えで人を区別し、外れた人は排除する風潮だったと感じています。
しかし最近はスピリチュアル的に考えると、星の運気が個性的な人を表す「水瓶座」の方向に動いているため、ジェンダーフリーや同性愛、一芸に秀でている人やちょっとニッチな人が認められる時代になりました。
おかげで私のような難あり性格も受け入れられつつあるのは本当にありがたいものです。
とはいえ、これまでの間に何度となく「あなたは間違っている!」という否定批判を受けたことで形成された「私は間違っている」の念は消えません。
具体的に言うと、一番苦しんでいたのは身内が病気になると苛立ちがわき上がる点。
普通に考えれば「あり得ない」と思われますが止められないのです。
長年葛藤していましたが、その原因も実は愛着障害と分かりました。
著書によるとこれは回避型の一部で、養育者からの放置が原因とありました。
確かに風邪をひいて寝込んでも、飲み物や薬が置かれているだけで誰も来ない。
甘えることすら許されない。そんな雰囲気が家庭を包んでいました。
どうしてこうなんだろう・・
どうして人に優しくなれないんだろう・・
ずっとそのことを考えていましたが、その原因が分かったときは言葉にならない感情が溢れました。
「あなたは悪くないんです。だからもう責めなくていいんです」
何度も自分に言い聞かせたことで、縛り付けられた感情からようやく解放されましたし、合わせて親に対する恨みもやめて、許そうと思えるようになりました。
もしあなたが私のように価値観に縛られていたり、自分を責めているのであれば、やめましょう。
他人と違うことは間違いではありません。
あなたが社会でそれなりに生きていけているなら、それでいいのです。
全部が全部、周りに合わせなくていいのです。
あなたはあなた。自信を持ってくださいね。
【愛着障害】5.封じた闇を解放せよ!
ここから愛着障害の克服を突き詰めていきます。
一つ目は子どもの頃に負った心の傷の修復です。
といっても結構これが難しいです。
なぜなら、これまでの経緯から「私が悪いんだ」とか「どうせ無理だから」といった諦めによって心の奥深くに閉じこめてしまっているから。
さらに封印した時の多くが子どもの頃なので、なぜそうなったのかうまく表現できない、言語化できないといった問題も潜んでいます。
そのため、じゃあその頃のことを話してごらん、と言ってみても言葉にならなかったり、人によっては頭が痛くなったり気分が悪くなったりするので、余計に奥へ奥へと追いやってしまうのです。
愛着障害を持っていると、とりあえず表面上の対人関係は築けても、些細な言葉によって奥に潜む愛着障害が活性化しやすく、オドオドしたり不安を感じたりすることもあれば、逆に否定したり感情と逆の態度を見せたりと、極端な行動が生じてくるのです。
ではどうするか。
なぜそのような心理状況になったのかを思い出し、当時感じていた、思っていたあなたのその気持ちを率直に吐露するのです。
聞き手はカウンセラーやセラピストといった専門家にお願いしてもいいですし、友人や恋人、配偶者などあなたのことを受け入れてくれる人でもいいです。
深い話ですからそれはちょっと・・と思うのでしたら紙に書くだけでも効果はあります。
たとえば私の一部分ですが
いつも私は母親から見放されていた。
褒められた記憶がない。
いつも怒られていた。
認めてもらえなかった。
なんで私のことを見てくれないの・・
もう一つ
家族の誰かが病気になると攻撃的になる。
そんな自分は人間としておかしい。
それに他人の痛みが分からないときもある。
人と違うことが多すぎる。
なぜなのか・・どうしてなのか・・
→それは結局愛着関係が希薄だから。
→子どもの頃に話を聞いてもらえなかったから。
→聞いていたとしても流されて全く真剣さがなかったから。
→もっと私を受け入れて欲しかった!
→もっと親と関わり合いたかった!
と、自然に当時の自分が思っていた心の声や葛藤が爆発するようになります。
そうしたら、その思いを優しく抱きしめてあげてください。
苦しんでいた自分を受け入れてください。
この感情の爆発と発散が、解決になります。
本を読んで実践してみたら、とにかく涙が止まらなかったですね・・
胸の中から苦しさや悔しさが溢れかえって、何かを殴りたくなったり暴れたくなりました。
でも面白いもので、こうした感情の爆発が収まると穏やかになって何かに包まれている感覚になるのです。
それはとても温かくて、全身の力が抜けるような・・
これが高津さんの「許す」や心理学の「欲求不満の解消」であり、愛着の修復だと分かったのです。
マンガにもありますが、このように他者に話すことで客観的に捉え、受け入れることで修復が図られます。
同時に自分という存在も認められるのです。
余談ですが先に挙げた私の苦しみは、この本を読んで全部障害から来るものと分かり、捉え方が180度変わりました。
ちなみに実践していると人によっては体調が悪くなることもあります。
私もその後ちょっと体がだるくなりました。
これは好転反応といって、今までと真逆の行動をすることによって体がびっくりするからで、悪いことではありません。
繰り返していくと徐々に体は慣れてきます。
まとめると
封じた心の闇を解放することは、自分らしく生きる第一歩
と考えました。
ある程度客観的に捉えられていたはずの私でさえ、感情が抑え切れませんでしたから、人によっては思い出すことで怒りや恨みが爆発するかもしれません。
それでいいのです。
むしろ鬱々と閉じ込めて一切向き合わない方が毒だと思います。
とにかく閉じこめていた闇を解放すること。
これが大事なのです。
あなたの中にあるモヤモヤや不安、苦しみを、ぜひ打ち明けてください。
そんな小さな行動によって、愛着障害は自ずと克服できるようになるのです。
【愛着障害】4.子どもの頃に負った心の傷が、愛着障害の元凶
さて、愛着障害の原因とは一体なんなのでしょう。
それは一つ。
「子どもの頃に負った心の傷」です。
私自身振り返ると、子ども時代は平穏ではありませんでした。
話すと本当にドン引きされるような内容なので、ここでは著書から引用しつつ簡単にまとめたいと思います。
母はこのマンガのような人です。
とにかく効率主義で、無駄な行動一つすれば常に叱られていました。
また世間体を気にするが故の押し付け、気分屋の性格もあり、それが今思えば、不安型を形成した要因の一つだと解釈しています。
父親は私に野球や将棋を教えてくれたり遊んでくれた印象があり、母親より関係はマシだったと思います。
しかし育児に積極的ではなかったので、今もせいぜい挨拶程度の会話です。
2つ上に兄がいます。
兄とは同じラジオ番組を聴いたりホビーを楽しんだりしたので、私の性格の一部は兄によって作られたかなと思います。
そんな兄とも距離があって今はほとんど話はしません。
ほかにも長年特定の同級生から攻撃を受けていましたので、まさに「恐れ・回避型」の愛着タイプが形成されたのだと思います。
それでも中山さんや浅見さんとの出会いで、闇の部分はかなり軽減され、安定型が増えたものの、今もこんな気持ちが周期的に襲ってくるのは事実。
人を信じたい気持ちと、そうでない気持ちが振り子のように揺れ動くこのジレンマは、本当に苦しいものです・・。
岡田先生は著書の中で、こうした愛着障害を克服するためには、
- 封印している子どもの頃に負った心の傷に面と向かい合い、解決させる
- 行動のすべてを全部肯定してくれる安全基地を持つ
を提言しています。
これはそれぞれまたご紹介していきましょう。
結論としては、
「愛着障害の原因は、子どもの頃に負った心の傷」
まずここに気づくだけでも、克服への一歩は大きく踏み出せています。
本を読んでみて、やるのは今しかないと気づきました。
このままずっと見て見ぬ振りするのではなく、真剣に、真摯に向き合おう。
そう決心しました。
参考文献
【愛着障害】3.愛着障害は3タイプ
ここでは、愛着障害のタイプについてお話します。
基礎知識として、愛着障害には「不安型」「回避型」「安定型」の3タイプがあります。
そのほかにも合併型として
「恐れ・回避型」
「安定・不安型」
「安定・回避型」
「不安・安定型」
「回避・安定型」
が存在するそうです。
不安型の特徴
不安型は、相手の表情に敏感で「受け入れてもらえるか」「嫌われていないか」という不安を常に抱えているのが特徴です。
- 相手によく思われたいと努力しているのに、実際は期待通りの結果が得られない。
- 期待されるとプレッシャーを感じてしまう。
などの症状があります。
回避型の特徴
一方の回避型は、人に依存しないしされたくない、気持ちを共有する事が少なく、積極的に関わらない傾向が強いです。
- 人と喧嘩するくらいなら自分が身を引けばいい。
- 人の痛みに無頓着で、相手を傷つけていることに気づけない。
- 親しい関係が重荷に感じる。
などです。
ちなみに私は「恐れ・回避型」でした。
恐れ・回避型の特徴
これは簡単に言うと「不安型」「回避型」の合併です。
- 人の反応に敏感で見捨てられる事への不安を持つ。
- 人と関わりたい、仲良くなりたい反面孤独を好む。
- 傷つきたくないから深く関わりたくない。
というもの。
著書によると、合併タイプの中で、このタイプは多いそうです。
とても面倒かつ厄介なタイプとも言えます。
最後の安定型は、自己肯定感を持ち、対人関係のバランスがよい。相手の言葉に傷つくこともなく、相手も自分も信頼できる存在という確固たる信念を持っていることが特徴で、本来あるべき心理状況です。
いかがですか?
みなさんはどれに当てはまりますか?
興味ある方は著書の巻末にタイプ診断があります。是非お試しください。
参考文献
【愛着障害】2.愛着とは?愛着障害とは?
まず最初に「愛着」とはどういうものなのか。
ここについては岡田先生の著書と併せて「教育心理学」で学んだ知識とともにお話したいと思います。
愛着(アタッチメント)とは、イギリスの精神科医ボウルビィが提唱した考えで、親と子供の間に構築される特別な絆のことを指します。
乳幼児期に母親(養育者)としっかりした信頼関係にある子どもは、その後の環境変化にも適応できますし、対人関係においても有能な行動を示すことができると言われています。
これをボウルビィの愛着理論と呼びます。
ボウルビィの愛着理論を発展させたのが、アメリカの発達心理学者エインスワースです。
エインスワースは愛着における絆ができあがると、子どもは母親や養育者の存在に安心感をもつだけでなく、安全が保障されるという確証も得ると提唱し、これを「安全基地」と呼びました。
つまり愛着とは・・
養育者と乳幼児期にしっかりした愛情の絆が形成されることによって身につく心理的システム
ということになります。
しかし近年はこうした愛着が乳幼児期に正しく形成できない状況が増えています。
それが愛着障害です。
愛着障害は、先の精神科医ボウルビィが提唱したもので、第二次世界大戦によって親を失い施設に入った子どもたちに、発達における問題が起きたことが発端です。
その背景には虐待やネグレクトといった愛着の未発達があり、当時は施設の子どもだけの問題と考えられました。
しかし最近は施設だけでなく一般家庭にも起きているので、非常に身近な問題と考えられます。
たとえばこういった状況が挙げられます。
- 共働きによる放任
- 過保護、過干渉
- 養育者や兄弟に精神的な問題がある など
このような環境下に居る子どもは「安全基地」が存在しないため「愛着」が形成されなくなることから、子どもの精神は不安定となり、愛着障害が引き起こされるのです。
私も愛着障害を持っていることが分かりました。
そのタイプは今後報告するとして、愛着障害を理解した私なりの結論は
愛着は重要な土台かつ最後の砦
ではないか、と考えました。
どんなに心理学や自己啓発を学んだとしても、根幹である「愛着」の部分が未解決では本当の解決には至らない。
だから治ったようで治っていない。
理解してみて、そう感じたです。
性格的に人と上手く行かない、どうも不安を感じたり悩んだりする、生きづらいなと感じるのでしたら、まず「愛着」の部分を疑ってみるといいと思います。
そして愛着障害は生育環境が問題であり、あなた自身の問題ではないこと。
だからこれ以上あなた自身を責めないでくださいね。
具体的な方法などは次回以降に。
参考文献
【愛着障害】6.基本全肯定!ただし自省も忘れずに
愛着障害を克服する。
次は自分の行動や言動に対して「いいよ」と全部肯定する。
岡田先生はそうおっしゃっています。
本来なら自分を全肯定してくれる人をさがすのが一番ですが、私のように不安型だと恐ろしくて言えない(!)ので、またも一人でやってみることにしました。
たとえば
ブログ更新できた!→いいよ♪
余計なもの買いすぎた・・→いいよ♪
料理頑張った!→いいよ♪
今日は何も結果残せなかった・・→いいよ♪
投稿しても反応なかった・・→いいよ♪
このように行動したことに対し、全部「いいよ」とつぶやいてみるのです。
これを私なりに解釈すると、おそらくこれまでは相手の心次第で否定と肯定が決められていたので、安定した愛着が築けていない。
結果、人の顔色や機嫌を伺うようになる、人見知りする、自分に自信が持てないといった問題を抱えている。
それを治すために、恐れの原因である否定を一切せず、全部肯定することで、守られている感覚や自信が付き、安定した愛着が身につく、と考えられるのです。
実際やったところ、言葉にするのが難しいのですが光のオーラみたいなものが、心の奥底から湧き上がってくるのです。
初めて感じた、胸の奥から湧いてくる温かさ。
これも愛着?
そう感じました。
特にこれまでの私は、自分が意を決して行動したのに思った結果が得られなかったときの心理的ダメージが一番大きく、何度も続くことで否定と解釈、回避型へと移行していく傾向でした。
しかし今回同じことが起きたとき「行動したからいいよ」と認めただけで、それまで「やっぱり私なんて・・」と僻んでいた感情が、「次頑張る!」とプラスに転じるなど全然違いました。
誰かに言ってもらえなくても、自分自身で全肯定するだけでかなりな効果を実感できています。
ただし全肯定ばかりではいけません。
行動の振り返り、自省も必要です。
あなたが行った行動に基本問題はありませんが、場合によっては問題が生じていることもあります。
答えが欲しくて嵐のようにメールを送りまくる、とか
自己顕示欲が働いて鬼のように投稿を繰り返す、とか
認められないからわざとキツイ言葉を投げかける、とか
私もそうですが、知らず知らずのうちに悪い行動が出てしまう事って結構あります。
思い通りにならない時は自分の行動に問題があるのかもしれません。
適宜見直し、反省をしてみてくださいね。
さて、生活していると、時に他人から注意されたりすることもあります。
そのとき愛着障害があると「否定された!」「嫌われた・・」と錯覚しがちになります。
でも実際そんなことはないので、素直に意見を受け入れる気持ちが大切になってきます。
ただし否定の場合はこの限りではないですよ。
受け入れることは相手を尊重していることと同じ。
そこで「うるさいなー」とか「うざい」なんて思ってしまうと、せっかくの対人関係がこじれてしまう可能性が出てくると思います。
ちなみにこの方法、実は浅見さんの引き力の法則にも同じ事が提言されているんです。
自分に起こったちょっとしたことを大げさに捉えて悪く勘ぐっていると、うまくいっているものまでダメになる
(あなたは絶対運がいい!より)
おお!なんと!
愛着障害の克服にもスピリチュアルの概念が関連しているみたいです。
起きたことを受け入れるのは直感にもつながるようです。
まとめると
- あなたの実行したことは全部「いいよ♪」と笑顔で認めましょう
- 注意はあなたを尊重しているから。感謝で受け止めましょう
- 否定や嫌味、傷つける言葉はスルーしちゃいましょう
これだけで、愛着障害からかなり立ち直れます。
まだまだ私も実践半ば。完全に克服には至れていませんが、きっと乗り越えられそうと思っています。
だからあなたも変わることができます!
愛着障害を克服すれば、今よりもっと生きやすくなれるのです。
参考文献
マンガでわかる 愛着障害 自分を知り、幸せになるためのレッスン | 岡田尊司/監修, 松本耳子/漫画, 岡田 尊司, 松本 耳子漫画 |本 | 通販 | Amazon
【愛着障害】1.人は誰しも障害を持っている
今回、岡田尊司さんの「マンガでわかる愛着障害」を読みました。
2日経ちますが、かなり衝撃的かつ、正直言って「未来が開けた」感覚を覚えています。
それほど大きな影響力をもたらす愛着障害の前に、「障害」という言葉について感じたことを。
私が通信制大学の教育学部で受けた実習の一つに介護等体験があります。
これは都道府県によりますが、特別支援学校や福祉施設に数日間研修生として赴任し、実際の福祉の現状などを体験から学ぶ実習授業です。
(これを受けないと教員免許が取れないのです)
実習を受けるにあたり、いわゆるガイダンスの授業があり、ここで印象に残った言葉が、タイトルにある「人は誰しも障害を持っている」でした。
それまで「障害を持っている」というのは、特別な支援を要する人。たとえば四肢といった外的なものや情緒、精神面といった内的なもの。
つまり「障がい者」という括りがなされている人と思っていました。
先生曰く、障害は人間すべてにある。
その言葉を聞いてから、という事はあの人も?この人も?と思うようになりましたし、同時に人を少し穏やかに眺められるようにもなりました。
元々心理学や自己啓発に関する研究(?)は興味本位で本を漁って読んで実践していましたが、殊に今回は大学という高等教育から学んだ知識ですので確固たる信憑性を受けました。
じゃあ自分は?
そう考えたとき、「明らかに振り回されて生きづらい」というのは感じていましたから、障害を持っていると初めて認知しました。
だけどそれがなんなのか?なにが原因なのか?
漠然と感じつつ生活していた中で、今回の本に出会いました。
愛着障害、それはとても身近で、誰しも持ちうる症状なのです。
この機会に、時々愛着障害についてまとめてみたいと思います。